こんにちはRickyです。
今回はiPhone 14 Pro シリーズで初搭載された Dynamic Island にフォーカスしてレビューしていこうと思います。
14 Pro Max 全体のレビューはこちらを御覧ください。
iPhone 14 Pro Max 1週間レビュー | 意外と重くない!
目次
Dynamic Island の概要
そもそもDynamic Island とはどんなものでしょうか。
以下に概観図を示します。(手書きでスミマセン)
センサ機能としては今までのノッチ型ユニットと同様ですが、Face ID 用の TrueDepth カメラシステムが31%小型化したことにより全体のサイズ縮小、よってより圧迫感が少なくなりました。
驚くべきはそのデザイン性です。今までパンチホール型やティアドロップ型ディスプレイは多くのAndroid端末に採用されてきました。しかしながら、無理やり画面を広げた苦肉の策という感じがどこかしていました。
そこでAppleが生み出したソリューションが Dynamic Island です。ここには通話、タイマー、YouTube、音楽などのバックグラウンドプロセスが表示されます。
それだけかい!と思うかもしれませんが、実際に使ってみると今までの「仕方ないデザイン」から「あると便利な嬉しいファンクション」として昇華されました。
これはハードとソフトを垂直統合し、優秀なエンジニアやデザイナを多く擁するAppleにしかなし得ない業でしょう。
私の手書き図の通り、 Dynamic Island の黒く表示された部分に対して実際のセンサ部は少し狭くなっており、残りは黒色表示されたディスプレイとなっています。
センサ部が指よりも小さいことから、 Dynamic Island に触れたときに、実際には反応しないカメラやセンサ部を感じさせない挙動をします。
Appleが公式サイトで言及している「タップやスワイプや長押しに Dynamic Island が高精度で反応するアルゴリズムを開発」とはこのことでしょう。一つのユニットのように見えながら、実際には2つの不反応領域があり、そこを指で触れたときの挙動のチューニングは相当な技術だと感じました。
ちなみに、ベッタリと触れないよう、できるだけ少ない面積でそっとセンサ部に触れたところ何度やっても全く反応しなかったので、やはりセンサ直上は反応しないようです。反応が良すぎてものすごく難しかったですが。
Dynamic Island のスクリーンショット
実際にどのような見え方になるのか参考例をいくつかご紹介します。
私はYouTubeを一日中バックグラウンド再生するので、コントロールセンタからアクセスする手間が大幅に減りました。また通話中に予定の確認のためにカレンダーを開いてまた通話に戻りたいときや、カップ麺のタイマーを仕掛けている間の残り時間が常に表示されるなど、思ったよりも効果が大きいというのが実感です。
また Dynamic Island には最大2つまでのプロセスを表示することができます。上のGIF画像の方は画面収録とその他の2つのプロセスが走っているため、右に飛び出た丸と、左の横長バーの2つの領域に分かれて表示されています。
いずれにしても、便利な機能を提供しつつ邪魔にならないUIを採用しているのは流石です。上の画像からうまいこと存在を感じさせないUIになっていることが分かると思います。
まとめ
これまでの画面上部ノッチはサムスンにM字ハゲと皮肉られるなど、あまり評判の良いものではありませんでした。しかしながら、Androidのパンチホールに遅れを取って登場した Dynamic Island は恐ろしい完成度と素晴らしいUIを提供してくれます。
MacBookの Touch Bar と方向性は似ていますが、 Dynamic Island の方が表示領域が少ないのにも関わらずより洗練された機能だと感じました。市場の評価を見ても、あまり使われず廃止された Touch Bar とは全く異なりかなり高く評価されています。
これから新しい対応アプリが増え、予想外の使い方ができるようになるかもしれないと思うとワクワクしますね。