スマートフォンの普及とともに欠かせなくなったモバイルバッテリー。しかし粗悪品による事故が後を絶ちません。
今回はモバイルバッテリーの正しい選び方について解説していきます。
時間がない方は目次から目的の部分まで飛んでください。
目次
モバイルバッテリーが破裂するとどうなるか
次の動画は「独立行政法人製品評価技術基盤機構(nite)」による実験動画です。
大きな破裂音がします。音量注意!
モバイルバッテリーは一般人が想像するよりもずっと大きなエネルギーを蓄えており、破裂したときの衝撃も相当なものです。その姿はまるで持ち運ぶ爆弾。
なくならない事故、流通する大量の粗悪品
この記事を書いているつい1週間前にも事故が発生していました。
電車内で乗客のリュックから発火?1人搬送 西鉄電車:朝日新聞
なぜこのような事故が後を絶たないのでしょうか。そこには市場に流通する大量の粗悪品の存在があります。
皆さんご存じの某通販サイトで「モバイルバッテリー」と検索してみましょう。聞いたこともない、中国製と思われるブランドの商品が大量にヒットします。
しかもそのほとんどが星4~5の高評価。
最近は中国も技術が向上して、良い製品が安く買えるんだなーと思ったあなた!ちょっと待って!!それらのほとんどはサクラによる偽レビューです!
落ち着いてレビューをクリックして評価を星1に絞ってみましょう…
平気で「破裂しました」って書いてあったりします。信じられますか?これが実態です。
PSEマークは信用するな!!
きちんとした製品にはPSEマークと呼ばれるものが印刷されています。
PSEマークには丸形とひし形の2種類あり、中華製品によくついている丸形は「自主検査」です。そのため適当な検査をしていてもバレることは少ないといえます。
また、粗悪品を売る人はどんなことを考えるでしょうか?
そう!検査なんかせずとも、印刷してしまえばよいのです!
大量のエネルギーを運ぶからこそ、制御回路や保護回路のしっかりした製品を選ぶべきです。
安全なモバイルバッテリーを選ぶには?
何より大事なのはブランドです。
もちろん有名ブランドでもリコールを出すことはありますが、粗悪品とはけた違いの安全性だといえます。
そこで、安全だと思われるブランドを一部ご紹介します。
- SONY
SONYはかつてバッテリーを自社開発していました。現在は村田製作所に事業売却してしまいましたが、日本製の安心感はかなりあります。
私もこれを一つ所有していますが、欠点を挙げるなら、相場的にはやや高価格なところです。
- Anker (アンカー)
2011年にGoogle出身の若者によって設立され、日本法人のアンカ・ージャパンも設立されており、信頼できるメーカーだといえます。特徴はコスパと種類の多さ。代表的な製品にPowerCoreシリーズがあります。
- cheero (チーロ)
大阪に本社を置くティ・アール・エイ株式会社のブランド。cheeroといえばamazonのキャラクター・ダンボーをモチーフにしたモバイルバッテリーで一気に有名になりました。
カワイイのが欲しい方はcheeroに決まりです!
- RAV Power (ラヴ・パワー)
SUNVALLEYグループが展開するブランド。この会社は米国で設立されるも、本社がすぐに中国・深センに移転しているので、おそらく中華系の企業だと思われます。
RAV Powerの公式サイトには会社概要が乗っておらず若干の怪しさはありますが、20000mAh以上の大型バッテリーを多種販売し、イヤホンのTaoTronicsシリーズも含めある程度の評価を得ています。
まとめ
しっかりとしたモバイルバッテリーを選ぶ大切さを分かっていただけたでしょうか。
今のところは、粗悪品は明らかに容量に見合わない低価格なので、有名ブランドよりも安すぎる商品は粗悪品と見抜くことができます。
不安がある場合は有名ブランドのものを購入しましょう。
また、リチウムイオンバッテリーの弱点である衝撃・高温にも十分注意しましょう。
「モバイルバッテリーの正しい選び方。粗悪品に騙されるな!」への1件のフィードバック
コメントは受け付けていません。