こんにちは。みなさんは充電しながらスマホを使ってしまうこと、ありませんか?
私は残量が気にしなくていいのでついついケーブルを挿したまま使ってしまうんですよね~。
しかし何年も前からスマホの充電しながらの使用はバッテリーを劣化させるという話があります。
果たしてこれが本当なのか、出典を明らかにしながら探ってみようと思います。
劣化の条件とは?
と、その前に。昔ラジコンなどに使われていたニッケルカドミウム電池(通称:ニッカド電池)では、残量が残っているのに継ぎ足して充電すると、一時的にではありますが容量が減少しました(メモリー効果)。
また残量を使い切って(深放電)から満タンにすることでこれを解消できることも知られていました。
スマートフォンで使用されているリチウムイオンバッテリー(以下Li-ionバッテリー)ではどうでしょうか。Li-ionバッテリーの製造を行っている株式会社ベイサンに次のような記述がありました。
リチウムイオン電池では、どのような評価を行ってもメモリー効果が見出せません。したがって、データの上からはどのような継ぎ足し充電を行っても構わないことになります。
つまりスマホ黎明期に叫ばれていた継ぎ足し充電のメモリー効果はウソだったということですね。
続いて、
リチウムイオン電池は保存状態により劣化の程度が変化します。
満充電に近く、保存温度が高いほど容量劣化が大きくなります。
(中略)
では、リチウムイオン電池を長寿命にするにはどうすればよいのでしょうか。
セルメーカーは次のようなことを挙げます。
- 過電圧充電、大電流充電、大電流放電を行わない。
- 深放電を行わない。
- 保存は極力充電量を少なくし、低温で保存する。
(中略)
上記の条件で唯一できることは、電池を高温の場所に放置しないということです。
Li-ionバッテリーがいかに繊細な部品なのかよくわかりますね。
ここで、残量を使い切る深放電で電池が回復するのもウソだったことがわかりました。話を戻して要約すると、
- 大電圧、大電流ダメ!(対策不可)
- 高温ダメ!
- 0℃以下もダメ!
実にワガママな子ですが、北国でもないと日常的に0℃以下になることはなかなかありませんから、実質高温だけ避ければいいことになります。
夏の海や車内は要注意ですね。
また、私はiPhone XRを使っているのですが、Appleのこのページにはこんな記述を見つけました。
iOS には充電管理機能が備わっており、iPad や iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR を長期間電源に接続したままにしておく時 (たとえば、キオスクや POS システムに使う場合や、充電収納保管庫に保管する場合など) もバッテリーの状態を自動的に管理してくれます。
…
長期にわたってフル充電された状態が続くと、バッテリーの状態に影響が出ることがあります。
…
デバイスが上記のような充電状況で使われている時もその状態を監視し、必要な場合にはバッテリーの最大容量を自動的に引き下げるように設計されています。
この最大容量は、iPad や iPhone が長期間電源に接続された状態でなくなれば、状況やバッテリーの状態が許す限り、元通りの値に戻ります。
やはり充電量が満タンのままだとバッテリーに悪影響が出ることがあるみたいですね。
しかしなんと最新のiPhone3機種とiPadは、満充電のままにならないように自動で最大容量を引き下げてくれるんですね。
とはいえ、具体的に何時間たったらこの機能がオンになるのかという記述は見つけられませんでした。
まとめ
以上より、スマホのリチウムイオンバッテリーの劣化を防ぐには、
- 高温・0度以下の低温を避ける
- 満充電のまま放置しない
ことが大切だとわかりました。
これを踏まえると、長時間満充電ではなく、発熱もなければ充電しながらスマホを使用しても大丈夫だということになります。
実際に私のiPhone XRは充電中もほとんど発熱しません。
しかし充電中に熱くなる機種やQuick Chargeなどの急速充電を使っている場合、
充電の熱・満充電・使用の熱のトリプルパンチになっている可能性が高い
ので十分に注意しましょう。
それでは。