こんにちはRickyです。
神戸大学の学習管理システムであるBEEFで大規模の障害が発生してツイッターでトレンド入りしたので、神大生の私がBEEFについて解説してみます。
どんな機能があるのか
BEEFは神大生に発行されるパスワードとIDでのみログインでき、履修登録した授業が自動で反映され、先生がアップした資料やお知らせを学生が閲覧することができます。
いままではそれほどたくさん使うわけではありませんでしたが、2020年5月7日から始まった遠隔授業により、ほとんどすべての授業でこのBEEFが活用されています。
もともと弱い設備だった
BEEFの同時接続数はたった1000でした。遠隔授業の開始に合わせてこれが3000に強化されましたが、神大の学部生だけでも1万人以上いるため、いささか能力不足であることはわかると思います。
注意していただきたいのは3000人しか同時にBEEFを閲覧できないわけではなく、3000回線で同時に更新、接続できないという意味なので、閲覧できる人数はもう少し多くなると推定しています。
メンテナンス関係者の意見
神大には幸いにも情報系の教授がいらっしゃるのでBEEFのメンテにも関わっていただいていますが、設備が貧弱だという意見はやはり聞かれます。予算が足りずにギリギリでやりくりしているようです。
遠隔授業がはじまる直前には、システム障害を憂慮した神大が、新学期初めての接続は初期化によりサーバーに負荷がかかること、また資料のアップロード・ダウンロードも全学生の同時接続に耐えられないとして、事前に済ましておくようにとアナウンスしていました。
その甲斐あってか遠隔授業の開始時には大きな障害等はありませんでしたが、今回はテスト期間中に大規模の障害が発生し、多くの学生に影響が出る結果となりました。
まとめ
今回の障害は、個人的にはクオーター(神大はクオーター制を採用し年に4学期ある)の変わり目の処理で障害が発生したのではないかと予想しています。
「教育にお金を使わなさすぎる」としばしば言われている日本ですが、国立大であるのにも関わらず学費が高騰し続け、予算も十分でないというのが神大生の肌感覚です。
国には迅速に、必要な部分に予算を割いてほしいものです。